今から14年前、2003年1月『オールド・ルーキー』というアメリカ映画が上映されました。ジム・モーリスという野球少年が一度はプロからスカウトされマイナーリーグでプレーしていたのですが、怪我のためメジャーリーガーになる夢を諦め、高校教師をしながら野球チームの監督をしていました。35歳になるその時も投球練習を続けていた彼と野球部員たちの間で交わされた「チームが優勝したらプロテストを受ける」という約束の末、見事にプロテストに合格し、マイナーリーグを経て35歳にして史上最年長のメジャーデビューを飾った投手の実話を映画化したものです。
私は、このジム・モーリス選手の話を引き合いに出し、私の出身高校で毎年行われている「クラス講話」に呼ばれた際に、夢は、いつでも叶えることが出来るという話をさせてもらいました。大学受験を控えている生徒たちに受験を失敗しても、また大学を諦めたとしても、就職した企業を辞めたとしても、たとえ大きな夢でなくとも、やりたいことが見つかったら、いつでもチャレンジし続ければ、いつか自分がやりたい道を歩いていると、私の行政書士になるまでの経緯を恥ずかしながらお話させて頂きました。
行政書士事務所を構えることが、決して大きな『夢』とは言い難いまでも、相続や遺言書、契約書の作成、建築行政手続き等、暮らしに関するお手伝い、外国人の雇用の手続き、就労ビザ申請、建設業や運送業、宅建業、産業廃棄物処理業、風俗営業、飲食店、旅館業等数え切れないほどの許認可申請、会社設立など起業やビジネスのお手伝い、「町の法律家」として国民や企業の期待に応え、感謝される行政書士の仕事に夢と魅力を感じ、この世界にいくつになっても飛び込める、そんな『夢』を与える行政書士を今まで以上にアピールしていきたいと思っています。
現在、常葉大学法学部、静岡産業大学と交流を持ち、大学生の皆さんに講義を通じて行政書士の世界を知って頂く機会を持たせて頂いたことで、在学中に行政書士を受験する学生さんも見受けられるようになりました。大学生はもとより、勤めていた会社を辞めた方、サラリーマンや公務員をリタイヤされた方が「よしやってみようか」と思える魅力ある行政書士、夢ある行政書士をこの静岡から発信し、静岡県から全国へと伝えていけたらなと、これが今の私の『夢』です。
静岡県行政書士会
会長 平岡 康弘
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